冷静に叱り、感情いっぱいに褒める

昨日の午後は、島田市の教育講演会があり、
これまたペアレントサポーター養成講座の一つでもあったので、
事前申し込みをして講演会に行ってきました。

最初のあいさつで、島田市教育長の松田先生が(私この先生好き)
こういう講演会でこの会議室がこんなに人がいっぱいになることって
まず見たことが無いです、今日はすごいですね、
みたいな話をしました。
そうだね、今回は「行ってみたい」という人が私の周りにもいたからねぇ。

「やがてくる思春期、今が大事」というタイトルで、
前駿府学園園長の松本哲さんのお話でした。

駿府学園という場所、私もそれまでなんなのか、知りませんでしたが、
少年院のことです。
静岡県にあるんですね。

少年院の中にも、短期とか長期とか、刑の重さによってあるようですが、
松本先生からはその頃にあった出来事を話してもらいました。

すっごく面白いおじちゃんで(失礼)
でも熱意のある、信頼できる方なんだなぁというのを感じました。

で、少年院に入ってくる子どもたちを見ていると、
やっぱり親の愛情に飢えている子供ばかりだ、そうです。

いくら、先生方が愛情を持って熱心にその子に接した所で、
その親がちゃんと子供のことを真剣に考えて、
子供が求めていたたった一言を言ってやるだけで、
その子は立ち直れてしまうことも多いそうです。

少年院で働く看守さんたちの大変さも伝わってきました。

先生からは、少年院でのひどい話(子供のこと、親のこと)も聞いたけれど、
立ち直っていく感動的なお話もしてくれました。
泣いている人もいましたね。私も泣きそうでした。
この先生が話すから、その情熱に涙しそうだった、って感じです。

どの親も、子どもには健康で素直に育ってほしいとか願っているはずで、
ここの講演会に来る親たちは、最近の子供たちが、すぐキレるとか、道に外れたことをしてしまうのではないかとか、
思春期を迎えて、その前とかに、
自分の子でありながら、何を考えているのかわからなくて不安で、どうしたらいいかと思ってきている人もいるのではないかな。

でも、ここに来るくらいの親は、全然大丈夫だって思えました。

印象に残ったことは、
「冷静に叱り、感情いっぱいに褒める」
ということでした。
叱るときについ、感情的になってしまう親が多いけれど、
叱るときは冷静に、かつ具体的に、そしてその場で叱る。
褒めるときは、その気持ちを目いっぱい出して、抱きしめて褒めてあげる、
というのが大切に感じたそうです。

少年院に来るような子たちは、まず褒められた経験が無いそうです。
逆に怒られることには慣れているので、怒られても平気なのだそう。怒られて言うことを聞くようなことは無いそうです。

あと、
子供は親の後ろ姿を見て育つ、前は口(口だけで言っても効果が無い)
だから、後姿、つまりは態度を見て育つのだから、
子供がそうなってほしいと思うことがあれば、
まずは自分がそうならないと。とおっしゃいました。

あぁ~、反省しきりです。

知っていることと実践できることとは別だからね。
知っていたけども~・・
こうして先生からも話を聞くと、怖いくらいその通りだって思えます。
少年院の例は極端な場合かもしれないけど、
事実なわけだしね。

いいお話を聞けました。
ありがとうございました。


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